| お相撲さんばかりの世界 |
| 2000/8/7 |
| 毎日診察をしていて、ときおり思うことですが、病院に来るウサギとはなんとふくよかな、悪く言えば太りすぎのウサギばかりなのでしょう。 たとえば街中を歩いていると、太った人や背の高い人、中肉中背、ほっそりとした人など、なんとさまざまな体型の人が行きかっているのでしょう。 中にはお相撲さんのような体型の人から、キムタクみたいな人まで、まさに十人十色という感じです。 で、もう一回ウサギの世界を改めて見てみると、みんな似たような体型をしているのです。 つまり、みんな太りすぎなのです。 これは主にウサギのせいではなく、飼い主さんの甘やかし癖や、日本に出回っている脂肪や蛋白過剰のフードに由来するものと思いますが、よくよく考えると、なんと不自然なことなのでしょう。 私達はちょっと体重が増えすぎたと感じると、例えば食餌量を減らしてみたり、サラダを多く食べるようにしたり、運動をしたりと何とか体重を減らそうと努力するわけです。 ところが、当たり前ですが、ウサギはそんなことを考えてはいません。 餌は飼い主さんが選びますし、餌の量も飼い主さんが決めます。 ワラや野菜の味を小さいうちに教えるかどうかも飼い主さん次第です。 ウサギはただ与えられるものを食べているだけです。 別に太ったウサギが絶対だめというわけではないのです。 確かにふくよかな、丸々したウサギはかわいいです。 そんなウサギが必死に飼い主さんにすりよってくる姿を想像すると、確かに目じりが下がります。 でも、よーく考えてみてください。 もしウサギのパーティーなるものが存在し、そこに何千匹ものウサギが集まってるとしましょう。 そして、それをみんな人間に置き換えてみるのです。 パーティー会場にいるのは相撲取りだけ、たった一人のキムタクもいないのです。 ね?なんと不自然な世界でしょう? ウサギの世界にも、キムタクみたいなウサギがいてもいいと思いません? |