本文へスキップ

あなたがウサギに出来ることは 獣医師による うさぎ専門情報サイトです。

MAIL alles@usagi.cn

アレス動物医療センター

うさぎの病気 爪が折れた

緊急性

 血が止まっているなら今日、明日中(せめて明日中には)動物病院へ行ってください。
 血が止まっていないなら出血部位を1分間ほど指で圧迫し、それでも血が止まらないなら迷わず今すぐ動物病院へ行ってください。

 ただしその動物病院が閉まっている時間なら、受け付けてくれるか電話で確認し、もし無理と言われたら、受け付けてくれる病院を探しましょう。
 それでもだめなら朝まで待つしかありません。

解説

 ウサギでよく起こる事故で、ケージの中で(何らかのことにびっくりして)パニックに陥り、ケージの柵などに爪が挟まって、折れてしまったり、曲がってしまったりすることがあります(逆に爪が挟まって、パニックになることもありますが)。

 血が出て、飼い主さんもパニックに陥ってしまうこともありますが、ここは慌てず、騒がず、まず血を止めるよう努力してみましょう。

 誰か1人にウサギをやさしく抱っこしてもらい、血が出ている爪を指で1分間ほど押さえてみます。

 これで血が止まったらゆっくりと病院へ(といってもできたらその日のうちに)、これでも止まらなかったらきれいなタオルか何かを足に巻いて急いで病院へ行きましょう。

 病院ではきっと取れかけた爪を取りのぞき、消毒するなど、適切な処置がしてもらえるでしょう。
 状態次第では抗生剤の内服が必要かもしれません。

 一番まずいのは、勝手に治るだろうとたかをくくり、1週間経ったら化膿して腐り始めていたというのが困りものです。
 怪我したてなら、簡単な処置で済むはずだったのに、気がつくと手術が必要な病気になっていた、というのはウサギに限らずよく見かける光景です。

 たくさんウサギを飼ったことがあり、たくさん飼い方の本を読み、わかったような顔をして、病状を悪化させる飼い主さんは意外と多いのです。

 数千円の処置を惜しむと、数万円の手術が待っています。
 お金のためというわけではありません。
 愛するうさぎさんのために早めに行動を起こしましょう。


アレス動物医療センター

〒933-0813
富山県高岡市下伏間江371

TEL 0766-25-2586
FAX 0766-25-2584