本文へスキップ

あなたがウサギに出来ることは 獣医師による うさぎ専門情報サイトです。

MAIL alles@usagi.cn

アレス動物医療センター

紙を食べても大丈夫?

疑問、質問

いつも読ませていただいてます。

ウサギを飼っている人には貴サイトを積極的に勧めさせていただいています。

さて質問なのですが「疑問あれこれ」のネタにしていただければ幸いなのですが、
ウサギが紙を食べることは良くないのか否か、が意見が良く分かれます。

「良くない派」は「胃の出口を詰まらせる」が理由ですが、「食べても大丈夫派」の理由は次のようなものです。

「紙の主成分はセルロースと呼ばれる物質です。
このセルロースは紙の原料である木(パルプ)や草などの主要構成分であり、馬や羊などの草食動物は体内の微生物の働きによってこれを消化・吸収することができます。
とりわけうさぎはセルロースを効率的に消化できる動物なので、紙を食べたからといって栄養にこそなれ、害になることはありません。
ただ上質紙などは製造時に漂白剤を使いますし、印刷塗料は無害とは言い難いのであまり大量に摂取するのは良くないでしょうが、少量であればさほど気にすることはないと思います。」

たしかに紙を食べて死んだという話は個人的には聞いたことありませんし「山羊は紙を食べる」イメージがあります。


先生はいかがお考えでしょうか。

最後になりましたが、多くの不安なウサギ飼いの為にも今後のご活躍をお祈りいたします。

お返事

 さて紙ですが結論から言うと食べないほうがよいでしょう、ということになります。

 確かに少量であれば、問題が起こることはないとは思います(これも前提として牧草をよく食べ、多少食べても便で出すことができる胃腸運動能の活発さが必要ですが)。

 過去に紙を結構たくさん食べ(あまり牧草を食べない子で)腸閉塞を起こして手術する羽目になった子もいます。
 
 「食べることができる」「消化できる」ということと、「食べてもよい」ということを混同してはいけないということではないでしょうか。

 たとえば犬のおもちゃの中には万一飲み込んでも消化できるというおもちゃがあります。
 これは間違って食べちゃっても、命にかかわるものではありません。
 ただ、あくまで害がないだけであり、食べさせるべきものではありません。

 レタスや白菜ももちろん少量なら害はないけれど、それを食べることによりおなかがふくれ、本来食べるべき牧草を十分食べれなくなれば、それはやはり問題なのだと思います。
 
 害はない、だけど食べさせるべきではない。

 少量なら確かに問題はないけれど、ウサギが少量でやめてくれるかは予想のつかないことです。

 大量に飲み込めば害になるとわかっている以上は、食べられないよう防止するのが本来の飼い方なのではないでしょうか。


アレス動物医療センター

〒933-0813
富山県高岡市下伏間江371

TEL 0766-25-2586
FAX 0766-25-2584