本文へスキップ

あなたがウサギに出来ることは 獣医師による うさぎ専門情報サイトです。

MAIL alles@usagi.cn

アレス動物医療センター

牧草は食べるがペレットを食べない

疑問、質問

 いつも更新を楽しみにさせて頂いています。
 我が家の6歳になったばかりのメスのうさぎのことでご相談があります。

 歯の状態が悪く、2-3ヶ月に一度獣医さんのところで切って貰っています。

 今月になり、膿が口の中に出て、顎の一部が腫れている状態になりました。
 抗生物質で膿は抑えられていますが、ペレットを全く食べなくなりました。
 ただ、いつもどうり元気に動き回り、葉物は良く食べ、干草も食べています。

 ですが獣医さんは、ペレットをふやかした強制給餌が必要だとおっしゃいます。
 一応やり方は習ってきましたが、薬を飲ませるだけでも大変で、強制給餌はとても嫌がります。

 ペレットは食べなくてはいけないのでしょうか?

 よろしくお願いいたします。

お返事

 さてこれは診てみないとなんともいえませんが、もし牧草だけでというのなら、アルファルファ3割、チモシー7割くらいにすれば一応栄養価は足りるとは思います。

 ただ、どれほど大きく膿がたまろうともうさぎは普通食欲が落ちたりしないので、もしかしたらまた歯が伸びてどこかに刺さっているのでは、という気はします。

 栄養だけでいえば、牧草だけでも生きてはいけますが、ペレットが食べられないような痛みなりがあるのであれば、それは放置すべきではないのかもしれません。

 不正咬合に限らずですが、食欲が落ちた時「牧草を食べなくなる(ペレットは食べる)」「ペレットを食べなくなる(牧草は食べる)」「ペレットも牧草も食べなくなる(かなり危険)」という3パターンがあります。
 牧草を食べるから良い、ペレットを食べるから良いという話ではないのです。

 生きてさえいければいいというわけにはいかず、痛みなく、苦痛なく生きていけるようにというのも、飼い主さん、獣医師にとって大事な役割なのかもしれません。


アレス動物医療センター

〒933-0813
富山県高岡市下伏間江371

TEL 0766-25-2586
FAX 0766-25-2584