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アレス動物医療センター

うさぎの飼い方 蛋白質(protein)

2015/5/21更新

 大人のウサギ(生後6ヶ月以上)に最適な蛋白質は13%くらいと言われています(文献にもよりますが)。

 成長期にはもう少し高蛋白質の食餌を用いても良いと思います(15%くらい)。
 妊娠中には18から20%くらいに増やすといいようですが、これはペレットを成長期用(アルファルファ主原料)に変え、牧草もチモシーからアルファルファに変えるという風に調整したほうがよいかもしれません。
 ただしこのとき、急に変えると食べなくなってしまう可能性がありますので、10日くらいかけてゆっくり切り替えた方が無難です。

 ちなみに日本で作られているペレットの多くは、高蛋白質、低線維質のものが多いです。
 最近は10年前に比べるとだいぶ質も改善してきて、良いペレットも増えてきましたが、きちんと成分を見てからかわないと、やはりあまり好ましくない(獣医師的に)ペレットもちらほら見かけます。

 高蛋白質、低繊維質のペレットを中心に食べていると、毛球症や下痢、軟便などを起こしやすくなり、必ずと言っていいほど肥満になってしまいます。
 肥満になると、次第に運動しにくくなり、うさぎの体重の大半を支える足の裏に炎症を起こしたりします。

 これは意外と重大な問題で、治しにくく、進行すると骨にまで炎症が進行し、命に関わります。

 また糖尿病や心不全、不正咬合の原因にもつながります。
 
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