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アレス動物医療センター

やってみた!

2026/5/1



 「〜かと思って、やってみた」と、飼い主さんからいわれることがたまにあります。
「寒くて食欲がないのかと思ってエアコンを切ってみた」
「水の飲みすぎで下痢するのかと思って、水を制限してみた」
 いやいや、壊れかけの家電じゃないんだから、思い付きでチャレンジすんなよ、と思ったりするわけです。

 長らく軟便で通っている患者さんがいらっしゃいます。
 なかなか完治までもっていけず、非常に心苦しく思っていたのですが、ある日ぴたりと来なくなってしまいました。
「薬がなくなる前に再診を」というお話をしていたのに、何日たっても来られないので、もしかしたら他の動物病院さんにでも行かれているのかもと思いました。
 まあそれは全然ありの話なので、特に気にせずにいたのですが、それが結構間を開けてふらっと現れたのです。

 曰く「軟便がひどくなってきたから再診できた」とのこと。
「以前お出しした薬はずいぶん前になくなっているはずですが、そのあとは大丈夫だったんですか?」と聞くと
「ゴハンが多すぎるせいで軟便になっているのかと思って、ゴハンを減らしたんです。そしたら便が固くなってきたんで、もういいかと思って…」
という返答。
 確かに体重を測ってみたらがくんと体重が減ってしまっているのです。

 まさに『開いた口が塞がらない』です。
 【ゴハンが多すぎると思ったから】というフィーリングで、【減らしてみた】そうです。
 Youtubeの【やってみた】じゃねぇ!
 命にかかわることを、思いつきでやっちゃダメです。

 どうにか治してあげたいという思いでいろんなことを考えて、何ならネットも調べて、場合によっては知り合いの飼主さんにも聞いてみて、何か思いついちゃうのはしょうがないです。
 それは確かに愛情です。

 ただその思いつきを実践する前に、主治医の先生に相談しなさい。と思うのです。
 そもそもプロの獣医師の知識を乗り越える「思いつき」があること自体稀ですが、あるとしても相談してから実施すればいいじゃないですか。
 フード減らしたら治るかと思ってやってみたら、一旦よくなったのでそのままにしてたら、ガリガリになりました。
 なんてかわいそうすぎるじゃないですか。

 大事な我が子のことを四六時中考えて、何かひらめいちゃったとき。
 とりあえず実践する前に主治医の先生に相談する癖をつけましょう。


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