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アレス動物医療センター

うさぎの病気 便が少ない、小さい

緊急性

 元気、食欲があるなら今日、明日中(せめて今週中には)動物病院へ行ってください。
 元気食欲がないようなら迷わず今すぐ動物病院へ行ってください。

 ただしその動物病院が閉まっている時間なら、受け付けてくれるか電話で確認し、もし無理と言われたら、受け付けてくれる病院を探しましょう。
 それでもだめなら朝まで待つしかありません。

解説

 便の大きさですが、これはたいしたことがなさそうで、意外と気にすべきことなのです。

 というのは、うさぎはいつも口をもぐもぐさせており、あるいは何かを齧っており、その実なんにも食べてない、ということがあるので、口を見ていてもなかなか食餌をちゃんととっているかは把握できません。私は未だにだまされることがあります。

 で、何を見るのが確実かというと、便の大きさや量です。
 うさぎはやたらと腸が長いくせに、その運動性は抜群で、前日の夜に食べたものはもう、次の日の朝には出るというくらい、食べたらすぐ便としてでます(厳密には食べたもので押し出されて、前日までに食べたものが出ているというのが正しいのかもしれませんが)。

 つまり便の大きさが半分(あるいは量が半分)になっていたら、前日の食餌量が半分になっていると言うことです。

 食餌量が減る原因というのは別の項でも触れてますが、一番多いのが口の中の問題(特に奥歯は獣医さんでなければ見れないので要注意)です。
 次に腸の運動性の問題です。
 これを毛球症とかたずけてしまいがちですが、毛玉がたまるのが問題ではなく、毛玉を便として肛門に運べない胃や腸の運動性の悪さが問題なのです。

 この2つが、便の小さくなる原因の主力選手ですが、それ以外にも食欲が落ちるような原因というのはいくらでもあります。

 何が言いたいかというと、下痢がなかったり、便の成分自体に異常が出なくても、便が小さくなるだけでも病院に行く価値はあるんじゃないかということです。

 信用できる先生に診てもらい、「気にする必要はないよ」と言ってもらえるだけでも、良いのではないかと思います。
 後で後悔しないために。


アレス動物医療センター

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